四十代人妻の私が幸町でソープ嬢の面接

ちょうど3年前の春、ふたり目の旦那がリストラで失業しちゃったの。幸い?子どもはいないんだけど、もう目いっぱいカードでキャッシングもしちゃったし、今後どうなるのかな…?旦那も四十代半ば、ハロワでの手応えも通う毎に手薄になっていく。手応えがないとやっぱり人間ってやる気を失くすのよ、この頃はパソコンの前に座って仕事を探す検索でもしているかと思いきやゲーム三昧なの、彼。
もうここは…妻の私がパートだけしているわけにもいかないわね。

すでに40歳。若くはない私だけど…夜のパートタイム、にも出なくっちゃ。たまたま、女子大生の時にちょっとだけ裸のお仕事はしたことがあるの、いわゆる非店舗型・本番なしだけど。
入学直後にバブルが弾けて、当時地方から東京の大学に進学していた私も一挙に苦学生になっちゃって。だから学業を続けていくためにやむを得なかったんだけれど。
それでもお金だけじゃなくて、綺麗だね、巧いねってそこそこ承認欲求も満たされて幸せな記憶よ。まあとにかくね。仕事の内容としてどういうことをやるのかは知っているわ。
大学を卒業後、最初の旦那と暮らした場所もね、偶然だけど「人妻ヘルス発祥の地」。興味のあられる方はググってみてよ。
その…西船で結婚してた旦那とディボースした理由はここでは割愛ね。

それで、再婚したはいいんだけど、次の旦那も早々に職を失ってしまったのよ。もう本当に嫁の私が文字通り一肌脱いで、さらに裸一貫で生活再建しなくちゃ。人間、霞を食べては生きていけないのよ。
それに…この頃職がなくて凹んでいる旦那の顔を見ていると、こっちまで気落ちしちゃって。もうおんなじゃなくなった気分ね。
当然「レス」だし、私がどんなにやりくりして美味しいご飯を作ってあげても、ちょっと髪の毛のまとめ方を変えてみせても何の言葉もないわ。私って彼の妻っていうよりもただの同居人なのかしら…?
そう考えた時に、ふとあのデリ嬢だった時のやたら自分の中の承認欲求が満たされて、幸せだった記憶がまざまざと甦ってきちゃって。

もう迷いはなかったわ。
自宅から一番近いソープ街は千葉・幸町だったの。近いといっても電車で5駅は離れていて知り合いには滅多に出会わないと思うし。それらのソープのうち、私が出向いたのはいわゆる大手チェーン店。
実際の面接はね、昼間のパートのそれと内容的にほとんど変わらないの。志望の動機、勤務可能なシフトの確認。そういうところが主なところよ。有名店だから面接交通費もきちんといただいたわ。
人妻ってことで、私はほかの方との差別化を図るために浴衣を着ていったの。それも意外と高評価だった。
実際のところ、四十代女性であれば合格率は10パーセントに満たないの。お若い方なら未経験でもOKな業界だけど、ある程度の年齢がいってしまうと容姿端麗なだけではダメみたい。もちろんテクだけでも駄目よ。まずはお客様である男性をどれだけ包んで癒せるか、そこに面接の勝敗がかかるの。
特に熟女ソープ嬢に癒されたい男性は、過去に何らかのトラウマがあったりもするから、そこを慮った上でサービスできる女性が望ましいと思うわ。そこら辺をうまく面接で希求できるといいわね。

面接が終わったら「実技」よ。よく男性店長が直々に…みたいな噂がもはや都市伝説になっているけど、そんなのウソよ。私が面接を受けたお店は優良店と名高いだけあって、女性のトレーナーが一緒に裸になってプレイのコツを教えてくださいつつ、私がどこまでサービスの実際を知っているかチェックされていたわ。そうそう、トレーナーはそのお店のOGの方よ。女性の私から見てもとても素敵な優しい方で、私は今も先輩としてリスペクトしているの…そう、私は結局合格してそのお店に今もお勤めしているの、もう今度の夏で3年目になるわ。
…あんまりお仕事が充実しているから、無職のまましおれた旦那とは去年またまた離婚しちゃったの。

バツ2になっちゃったけど、お店には借上げワンルームマンションの寮があるし、知り合いからの問い合わせにはダミーの会社名で対応してくれてるから別に困ることもないわよ。社会的に困ることは別にないな。
もうすぐ3年目になる今は、顔馴染のお客様も数人いるから、今のところステディな彼はいないけれど寂しくもないし。もうちょっと貯金もしたいから、週5でがんばっているわ。
一線を外れたら?う~ん、2,3年は尊敬する先輩のようにトレーナーやって、それから…いつか今のお店の近くに、ちょっとお洒落なスナックでも開けたらサイコーだわ。

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